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本当に、仕組化するだけで誰でも業務ができるようになるのだろうか

こんばんは。Cobbyこと小林 健了です。

よく、「仕事は属人化させてはいけない」「仕事は何でもマニュアル化すべき」「仕組化が大事」という言葉が聞こえてきます。
他方、プロジェクトXなどの番組では、仕事人、職人、プロフェッショナルが現れて、革新的な業務や事業を
始めた、イノベーションの立役者現る、などの話も聞かれます。
また、ある人が新しいことを初めてモデルケースになったものの、別のところでは失敗した、
はたまたそもそも新しい取り組みに失敗して諦めた、ということも聞かれます。

また、新しいことを始めようとしても、「今まできめられた手順から逸脱するとは何事だ」「新しいことを始めても誰が引き継ぐのだ」
「勝手に始めて余計なことをするな」とも言われます。

確かに仕事の仕組化は大事です。
ただ、気を付けないといけないのは、「いわゆる仕事の仕組化は、その仕事の最低ラインを確保するための仕組化」ということです。
仕組化された仕事のアウトプット、仕組化された仕事の進め方そのものに安住してはいけないのです。

事業環境は、常に変動しています。
特に、少子高齢化が著しく進む日本では、基本的に環境の両課はないと考えたほうがよいでしょう。
更に、組織内部も、環境に対応するために変化していきますし、財務状況も刻々と変化します。
そのような中で、今の仕事の進め方でよいのでしょうか。

多数の人はそれでよいかもしれませんが、事業や業務を大局的に見渡して、現状の業務の問題点を指摘し、課題を設定し、対応していく人材が少数精鋭で必要と言えます。
そして、対応に伴う変革を説明し、反対勢力を封じ、確実に変革する能力も求められます。
それを成すために必要なものは何か。

エモーショナルの要素、情熱、熱さ、その方が持つ熱のようなものです。
ただし、現状の日本人が持つ熱量が低い。組織によって下げられる。
そのような状況ではありますが、大きな熱量を持つ人間を育成、輩出する仕組みも必要と言えます。
調査はこれからとなりますが、ヨーロッパでは、イノベーションを生み出す仕組みについての研究も進んでいます。
おそらく、「大きな熱量を持つ人間を育成、輩出する仕組」も似たようなものになるでしょう。
そして、最低ラインを確保するための仕事の仕組化、大きな熱量を持つ人間を育成、輩出する仕組化、
そして、大きな熱量を持つ人間による非定常で強い意志の元で実施する試行錯誤による革新。
これらを回していくことで、なんとか日本を向上することができるようになるのでしょう。

中小企業診断士として、単に仕事の仕組化を提案するだけでなく、熱いハートを持った人間を継続的に
生み出せる仕組みも提案できるようになりたいものです。そして、私自身も、誰かのハートに火をつけられるように。

本日もよろしくお願い致します。

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プロフィール

小林 健了

Author:小林 健了
取得資格: 中小企業診断士、技術士(電気電子部門、総合技術監理部門)、情報処理技術者 (ITストラテジスト等) 。主にITや製造現場の観点から、企業経営、コンサルティング、技術について情報提供してまいります。

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