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システム監査技術者午後1の解答の特徴 その1

こんばんは。Cobbyこと小林 健了です。

システム監査の午後1の、ITストラテジストにはない特徴について。
解答に違いがあります。
ITストラテジストの解答の特徴は、「解答の多くが問題文の抜き出し」であること。
それは、平成28年問3 大型装置メーカの問題の解答に現れています。
ほとんど問題文そのままの解答になっています。
(補足: その意味で、平成28年のITストラテジストで最も優しい問題は問3と考えています。
問題文の形式も王道で解答も抜き出し型。焼却炉メーカという聞きなれない業態を克服できれば
高得点を狙えるはず)

ですが、抜き出しかそうでないか、という点で、システム監査の午後1は特徴的です。
つまり、解答のパターンとして
1. 解答を大幅に抜き出して解答のマス目を埋める必要がある場合がある。
2. 解答のマス目に抜き出しの要素が少なく、自分で言葉を作らなければならない場合がある。
ということです。

今日は、1の実例を見てみましょう。

個人的に気になるのが、平成28年問3設問5と平成23年問1設問4 (理由) でしょうか。

平成28年問3設問5
解答
要件定義を担当した委託先と異なる委託先に開発を委託する場合の引継ぎ期間が考慮されているか。

問題文
要件定義を担当した委託先と異なる委託先に開発を委託する場合には、基本設計段階の計画段階で考慮しておくべきことがある。今回はスケジュールへの影響に対する考慮が不十分であったと考えられる。

→50字以内の問題ですが、「要件定義を担当した委託先と異なる委託先に開発を委託する場合」を埋めてしまえばあとは「引継ぎ期間」が堪えられれば答えになってしまいます。
この発想、試験現場ではなかなか難しいでしょう。

平成23年問1設問4
解答
切戻し計画はサーバ移転後の災害などの発生を想定して作成されたものでないから

問題文
BCP更新までの間、事業の継続性を確保するには、サーバ移転作業が失敗したときの切戻し計画だけでは不十分である。各週末の移転終了後に災害などが発生した場合、業務が中断する恐れがある。

→確かに切戻し計画は災害発生は想定しないだろうとは思いますが、模範解答に書かれるとずしんと来ます。

このほかにも、平成25年問2設問2の「自動確定前に承認と確定操作を促す」や平成29年問2設問4の「完了判定基準に織り込まれているか」を答えさせるなど、問題文そのままの記述をまとめて抜き出させていることが多いです。

しかも、抜き出させる箇所は、監査結果に関連するところが多い。
それはおそらく、
・コントロールの不備があるところについて、監査人の見解が重要であるので、監査人の卵たるものはそれをくみ取る必要がある。
・問題文の混沌とした記述を受験者全員が客観的に判断することは難しいから、問題文中の「監査人」に客観的な判断をさせて、受験者は「監査人」の判断結果をトレースすることを通じて客観的判断を疑似体験させられている
のではないかと考えた次第です。

まだ、続きを書きます。
2. 逆に、抜き出しがほとんど聞かず、受験生が言葉を作らなければならない場合がある。
3. 監査結果の記述では、予備調査や監査実施中には出てこない単語が突然現れる場合がある。

中小企業診断士の皆様においては実務補習の最中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
本日は、関東地区の診断士向けのイベントについてご紹介いたします。

埼玉オータムフォーラム2017」(新人歓迎交流会)開催!!

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20170821_埼玉オータムフォーラム
埼玉県協会では、埼玉県下で活動を希望する中小企業診断士を対象に「埼玉オータムフォーラム2017」(新人歓迎交流会)を2017年10月7日(土)に埼玉会館(さいたま市)で開催します。

埼玉県協会では、毎月第3土曜日に開催される研修交流定例会を始めとした各種研修プログラムや県からの受託事業、実務に携わる機会が少ない方に機会提供を図る実務従事事業、実践に即した研究会活動等を実施しております。本会は、そうした埼玉県協会の活動を広く知って頂くとともに、既存会員と未入会の方の交流促進を目的としたイベントです。

本会では、2017年度資格登録者はもちろんですが、資格を取得してから無所属・他協会所属、まだ資格登録要件を満たしていない、といった方も大歓迎です。また、既存会員の皆さまにとっても、有意義な情報交換の機会になると考えております。

埼玉県中小企業診断協会は、「顔が見える仲間がいるアットホームな気風」で、独立診断士にも企業内診断士にも活躍の場があることが特徴です。そんな協会の雰囲気を感じながら、「おいしいネタ」を見つけてみませんか?

現在、参加者を募集中です。参加を希望される方は、下記の方法によりお申し込みをお願い致します。

埼玉オータムフォーラム2017(新人歓迎交流会)
1.日時:2017年10月7日(土) 13:30開会 (13:00受付開始)

2.会場: 埼玉会館
★埼玉県さいたま市浦和区高砂3-1-4(JR浦和駅西口より徒歩約6分)

3.内容:埼玉県中小企業診断協会の紹介
基調講演
ワークショップ(診断士としての活動の場を拡げる)
研究会・実務従事・研修に関する紹介
パネルディスカッション(埼玉県協会会員の診断士活動)

4.申込方法
埼玉県協会未入会の方:こくちーずよりお申込み下さい。
こくちーず
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プロフィール

小林 健了

Author:小林 健了
取得資格: 中小企業診断士、技術士(電気電子部門、総合技術監理部門)、情報処理技術者 (ITストラテジスト等) 。主にITや製造現場の観点から、企業経営、コンサルティング、技術について情報提供してまいります。

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