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「日本ITストラテジスト協会オープンフォーラム2015」感想

こんばんは。Cobbyこと小林 健了です。
本日は、「日本ITストラテジスト協会オープンフォーラム2015」について紹介させて頂きたいと思います。

http://www.jista.org/modules/area/index.php?content_id=226

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●基調講演1
   講演タイトル:「こう変わる!経営トップがIT人材に求めるもの」
      日経BP社『日経情報ストラテジー』 編集長 小林暢子様

10年前と比較して、CIOインタビューで取り上げたテーマが「基幹システム刷新」から
「現場改革」に移っていることが印象的でした。そのほかにデジタルマーケティングや
ワークスタイル変化等、新しい話題も出ています。
また、IT人材には、「答え」ではなく「問い」を探すことが求められるとのことです。
・これから当社に必要なものは?
・実装に必要なリソースは?
・実装までのマイルストーンは?

これは、最近のITストラテジスト試験で問われる内容の変化と附合しているように
思いました。
・個別システム化計画から全体システム化計画へのシフト
・情報システムを知っていても解答できない、事業や業務への知識・対応が必要
IT人材も技術は当然のことながら、事業責任者や経営者と同じ視点で物を見て
対応する必要があるのだと考えました。

●基調講演2
   講演タイトル:「クラウドファーストからクラウドネイティブへの挑戦 」
      東急ハンズ 執行役員 兼 ハンズラボ代表取締役社長 長谷川秀樹様

東急ハンズのシステムをAWSベースのものに変えていったという事例を基に、
IT導入に関する見解やIT導入に必要なポイントを後援されました。
個人的には、「エンタープライズIT業界のスーパースター」の3要件に興味を持ちました。
・売上を伸ばすためのリアル/ネットでのプロモーションを打てる
・インターネットテクノロジーをわかる人
・社内システムをわかる人
やはり、ITストラテジストはITに閉じずに事業に関与し売上向上に寄与することが
求められるのだと考えます。

●パネルディスカッション
   経営を支えるITストラテジストの今後の役割

経営者/業務担当者、IT部門、ITベンダ 3者の関係を見ると、曲がりなりにも
情報のやり取りが成立しているところはIT部門、ITベンダの2者間のみというところが
印象的でした。この2者にしても、ITベンダとしては「自社製品を売り込みたい」、
IT部門としては「ITベンダから売り込まれてしまうので情報はそう簡単に出せない」
という思惑のギャップが存在します。
そして、経営者/業務担当者はなにをしたらよいかがわからないのでIT部門、ITベンダが
業務をわからないままに結果としてシステムを導入してしまう、という事態となります。

ここでも、やはり、ITストラテジストは業務/システムを客観的に分析し、
経営者/業務担当者に対しITに関する翻訳を行い、さらに、数年後のビジネスモデルを
示しながら、どのようにITを活用すればよいかを積極的に提案する必要があると
考えました。
ITストラテジストが待っていても、経営者/業務担当者からまっとうなIT改善の
アイディアは出てこないのですから。

来年も、「日本ITストラテジスト協会オープンフォーラム2016」を開催予定です。
皆様のご参加、お待ちしております。

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プロフィール

小林 健了

Author:小林 健了
取得資格: 中小企業診断士、技術士(電気電子部門、総合技術監理部門)、情報処理技術者 (ITストラテジスト等) 。主にITや製造現場の観点から、企業経営、コンサルティング、技術について情報提供してまいります。

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