午後Ⅱ論述試験概説 ITストラテジスト 問2

こんばんは。Cobbyこと小林 健了です。

午後Ⅱ論述試験の概説、第2回目は、ITストラテジスト 問2
「緊急性が高いシステム化要求に対応するための優先順位・スケジュールの策定について」
です。
こちらのほうがオーソドックスで誰にでも解きやすい問題と考えられます。
セオリー的にも、問題文にヒントが多いのでそれなりに形になります。受験生の論文の
ブレが小さい分、合否は内容判断になると予想できます。

それでは、設問文、問題文から、どのような論述が求められていたかについてみていきましょう。

設問ア あなたが事業部門から受けた情報システムの導入・回収に関する緊急性が高い
システム化要求は何か。要求の背景、事業の特性とともに、800字以内で述べよ。

1.1 事業特性
問題文に「企業は、厳しい競争に勝ち抜くために」とありますので、競争の激しさ
(競合企業が多い、最大手が圧倒的に強い、等) を論述します。

1.2 要求の背景
問題文に「これらを背景に、情報システムの(後略)」とありますので、「これら」が何を
指しているかを探します。
すると、
・新しいチャネルの開拓、市場に対応した組織編成、短いサイクルでの新製品新サービスの
開発などに取り組んでおり、情報システムの全体システム化計画で対象とした業務、
組織、製品・サービスなどは変化し続けている。
・モバイルコンピューティング、クラウドコンピューティングなどの新しいITの活用が
広がり、それらが今までにない付加価値を生んだり、コスト削減を実現したりして、
事業に貢献する事例が増加している。
とあります。以後の問題文に「事業戦略」という単語があることも勘案すると、1.2項では、
・事業戦略→(チャネル開拓等の)取り組み→全体システム化計画の継続的な変化
・新しいITの活用により、今までにない付加価値やコスト削減の実現
について述べます。

1.3 緊急性が高いシステム化要求
分かりやすく進めるとなると、「当社も他社のように、モバイルコンピューティングや
クラウドコンピューティングを早速使って付加価値やコスト削減を実施しよう、早く!!」という
流れがよいでしょう。
同日実施の午後Ⅰ 問3「地方公共団体におけるIT管理」に記載された「戦略的投資」が
よいでしょう。

設問イ 設問アで述べた要求への対応にあたり、どのような観点で検討し、どのような
優先順位・スケジュールを策定したか。特に重要と考えたことを明確にし、
800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。

2.1.検討観点
問題文から、検討の観点は「相乗効果」の検討と「他への影響の最小化」となります。
その2種類の観点で、以下のフローで検討を進めます。
・システム化要求が事業戦略に適合するかを確認
 (事業戦略は設問アで触れたことにしているので、そこを引用しながら)
 ↓
・システム化範囲の決定 (相乗効果を発生させる範囲、影響を限定させる範囲)
 ↓
・要求の実現方法 (本当に相乗効果を得られるか、影響を限定できるか)
 ↓
・緊急性が高いシステム化要求への対応を全体システム化計画の中でどのように
 位置づけるかの決定

2.2 策定した優先順位・スケジュール
ここには問題文の記述がないので、自分で作り込む内容となります。
ただ、設問ウで、策定した優先順位・スケジュールについて事業部門から承認を得る必要が
ある旨記載されているので、事業部門が否認する優先順位・スケジュールは不可です。

設問ウ 設問イで述べた優先順位・スケジュールを事業部門にどのように説明し、その説明した
内容に対して事業部門からどのような評価を受けたか。その評価を受けてあなたが改善したこと、
又は今後、改善すべきことは何か。600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。

3.1 事業部門からの評価
「事業部門からの評価」が求められるところが新傾向です。説明の観点は問題文に
「策定した優先順位・スケジュールによって、情報システムの導入・改修が
全体システム化計画においてもっとも効率的・効果的に進められることを説明し」とあるので
効率的 (他システムへの影響が小さいので早期にシステム化可能) な側面と
効果的 (相乗効果を得られるシステムも同時に導入・改修し事業戦略に貢献できる) を
説明します。また、ここでは「事業部門からの評価」が求められているので、
自己評価は差し込まないようにしましょう。

3.2改善したこと、更に改善すべきこと
ここは致命的にならない程度に改善点を論述します。

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます。
「情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期」に体験記を寄稿しておりますので、
是非ともお読みくださいませ。


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プロフィール

小林 健了

Author:小林 健了
取得資格: 中小企業診断士、技術士(電気電子部門)、情報処理技術者 (ITストラテジスト等) 。主にITや製造現場の観点から、企業経営、コンサルティング、技術について情報提供してまいります。

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