午後Ⅱ論述試験概説 ITストラテジスト 問1

こんばんは。Cobbyこと小林 健了です。

10/18に、秋期情報処理技術者試験が実施されました。
ここで実施された「ITストラテジスト」「システムアーキテクト」「ITサービスマネージャ」の
午後Ⅱ論述試験に関し、私なりに概説していきたいと思います。

第1回目は、ITストラテジスト 問1 「ITを活用したグローバルな事業について」です。
グローバル事業に携わり具体的な業務イメージや留意点を描ける方や、同日開催の
午後Ⅰ 問1の「建設業におけるグローバルな環境での業務遂行体制の確立」を解いた方には
書きやすかったかもしれません。ですが、多くの受験生は、オーソドックスと思われる
問2のほうに流れたと考えられます。
セオリー的にも、問題文にヒントがなく、出来上がった論文のぶれも大きくなると考えられ、
難易度は高いと判断します。
それでは、設問文、問題文から、どのような論述が求められていたかについてみていきましょう。

設問ア あなたが携わった、ITを活用したグローバルな事業の概要と特性、事業戦略について、
800字以内で具体的に述べよ。

1.1 ITを活用したグローバルな事業の概要
ここでは、取り上げた事業の概要を淡々と述べます。当然ながら、以降につながる内容で。

1.2 事業特性
問題文に「国内の少子化と市場の成熟などによって」「既に海外で事業を展開している日本企業も、
為替変動、新興国の市場拡大などに伴って」とあるので、「国内市場の成長率が低い」
「為替変動の影響を受けやすい」「海外市場の成長率が高い」を表現すると、ブレは
少ないでしょう。

1.3 事業戦略
問題文に
「金融機関の法人営業では、国内向けの金融サービス事業から、海外も含めた
金融サービス事業へ、顧客を拡大する。」
「アパレル企業では、これまで新興国で生産してグローバルに輸出していたSCMに、
地産地消などの考え方を参考にして、生産国でも販売する。」
とありますので、
「(事業概要は説明済み)既存事業から、ターゲットや考え方を示しながら、海外で販路を広げる」
というつながりで説明します。
可能であれば例示された業界で対応したいところですが、問題文に事業に制約された例が
他にないので、ターゲットが明確となった販路開拓の事業戦略であれば問題ないでしょう。

設問イ 設問アで述べた事業戦略を踏まえ、改革すべき業務機能、定義した業務組織と
新しい業務の全体像、及び新システムの全体イメージについて、特に重要と考えて検討した
内容とともに、800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。

2.1改革すべき業務機能、定義した業務組織
ここには問題文の記述がないので、自分で作り込む内容となります。
検討事項にある「グローバルで一元的に行う業務と、各国で個別に行う業務の切り分け」と
整合している必要はあります。

2.2新しい業務の全体像、及び新システムの全体イメージ
ここには問題文の記述がないので、自分で作り込む内容となります。
ただ、検討事項に「グローバルで一元的に行う業務と、各国で個別に行う業務の切り分け」が
検討観点と提示されていますので、「この業務は一元的に行う、この業務は各国で個別に行う」
という区分は必要となるでしょう。また、「多通貨、多言語、日本と異なる法規制・商習慣、
時差など」も、新しい業務の全体像、及び新システムの全体イメージに反映されている必要が
あります。

2.3特に重要と考えて検討した内容
最低限、問題文に記述されている「グローバルで一元的に行う業務と、各国で個別に行う
業務の切り分け」「多通貨、多言語、日本と異なる法規制・商習慣、時差など」は
追加しておきましょう。どのような過程で検討したか、2.1や2.2で決定した内容に至った
理由も記述します。

設問ウ 設問イで述べた新しい業務の全体像と新システムの全体イメージを、経営者に
どのように説明し、経営者にどのように評価されたか。更に改善の余地があると考えている
事項を含めて、600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。

3.1 経営者からの評価
問題文には例や報告観点が記載されていないので、H.26問1、H.25問1、H.25問2をもとに
説明を組み立てます。IT投資額、期待効果 (金額面、事業戦略の実現性) を述べることに
なるでしょう。今回の報告内容は上記で述べた「新しい業務の全体像と新システムの
全体イメージ」で大丈夫です。
(H.26問1では業務改革を論述したが報告は業務改革の「実施結果」でした)
経営者からの評価はあくまで「他者評価」です。自己評価は差し込まないようにしましょう。

3.2更に改善の余地があると考えている事項
ここは致命的にならない程度に改善余地を論述します。

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます。
「情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期」に体験記を寄稿しておりますので、
是非ともお読みくださいませ。


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プロフィール

小林 健了

Author:小林 健了
取得資格: 中小企業診断士、技術士(電気電子部門)、情報処理技術者 (ITストラテジスト等) 。主にITや製造現場の観点から、企業経営、コンサルティング、技術について情報提供してまいります。

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